エル・アルボリート(神保町)

神保町のメキシコ料理店「エル・アルボリート」を久しぶりに訪れた。最近は、神保町へ来るとタイ料理とか中華が多かったが、たまたま看板が目に入ったのである。

メキシコ料理店では大抵、タコスかブリトーを頼むが、「モーレ・チキン」という初めて食べるものを注文してみた。メキシコの唐辛子とチョコレートのこってりとしたソースがかかった鶏肉をトルティージャで包んで食べる。ビーフシチューのような見かけだが、辛さと苦みが混ざった微妙な味わいが旨い。カレーのようにご飯と一緒に食べたかった。ヨーグルトマンゴーのジュースもおいしい。

お店の人によると、モーレというのは各家庭で異なる味付けがあって、家族が集まったときのご馳走らしい。元々はクリスマスのときに食べる七面鳥にかけるソースだったとか。味噌のようなペースト状になったものも市場で買えるそうです。

「チョコレート入りなんて珍しいですね」と訊くと、「チョコレートはほんの少ししか入っていないんです。黒っぽい色は辛子を煮込んだものですよ」とのこと。