日記、ブログ、エッセイ

天気の良い午前、本棚から堀田善衛「スペイン430日」を取り出してパラパラめくる。海外に移り住んだ作家の日記文学。ここに出てくる「インディアスの破壊についての簡潔な報告」という本の名前を見て、世界史で暗記したなあと古い記憶が突然よみがえった。

最近、いろんな人のブログを見て回るが、質の高いブログってある種の日記文学なのかと思う。リンボウ先生は、身の回りのことを書いたエッセイの類が読まれるのは、筆者がもともと有名人であるとか、知っている存在である場合だけだというような指摘をしていた。けれど、なかなかどうして、名も知らぬ人の書いた日記ブログが面白かったりする。いわゆるアルファブロガーとかいう人々ではなくてね。そして、文章の書き方や文体という点で勉強にもなることもある。

自分ではない誰か。「他の人の体験」への興味って結構強い。

「だんだん」総集編を横目で見る。割とよくまとまっている。「長い修行やったな」という言葉にちょっと感動。