超・美術館革命

熱い本。

「やる気があれば何でもできる」

そんな気分にさせてくれる本です。著者は金沢21世紀美術館の立ち上げに関わり、地方都市の美術館ではあり得ないような成功を果たす。先日、「マンガの殿堂」を作るなんていう話が朝日に出ていたけど、21世紀美術館のような「本気」でやって欲しいと思う。

 アニメやマンガ、ゲームの「殿堂」の創設に文化庁が乗り出した。日本が世界に誇る「メディア芸術」と位置づけ、その発信拠点として「国立メディア芸術総合センター」を東京都内につくる。アニメ「つみきのいえ」と映画「おくりびと」が米アカデミー賞を受賞したことを弾みに、日本発の新しいアートの旋風を巻き起こすねらいだ。

 国がアニメやマンガに特化した施設をつくるのは初めて。センターではアニメなどの映像作品を鑑賞したり、マンガを読んだり、ゲームを体験したりできる。政府の新経済対策の一つとして、設立に向けた予算117億円を盛り込んだ。交通の便がよい東京都心に施設を建てる方針だ。【朝日新聞

117億円では不十分なのではなかろうか。MOMAとかテートモダンのように、それを見るためにニューヨークに行こう、ロンドンへ行こうという気分にさせてくれるようなものにしてもらいたい。くれぐれも子供だましのしょぼいのだけは勘弁して。

超・美術館革命―金沢21世紀美術館の挑戦 (角川oneテーマ21)

超・美術館革命―金沢21世紀美術館の挑戦 (角川oneテーマ21)