花の都に到着

宿泊だけのボローニャから列車に乗って約1時間で最終目的地のフィレンツェに到着。ホテルは駅前を歩き、2軒目に入った3つ星の「エリーナ」にした(3泊225ユーロ)。無線LANやADSLの室内設備はないが、ロビン・ウィリアムス似のフロントのおじさんが「インタルネット、OK」などと言い、フロントのPC用の回線を使わせてくれるというので決めた。古い建物の3階部分をホテルに改装したペンションのようなスタイルで、2階部分にも別のホテルが入っている。格子状で扉は木製の年季の入ったエレベーターの周りを階段が螺旋状に上っているような建物だ。

(エレベーター)
午前中はぶらぶらと散策をしていたら、ウフィツィ美術館で翌日チケットの予約販売をしていたので、窓口に5分ぐらい並んで購入した(13ユーロ)。日本で事前予約をしてこなかったから、長時間並ぶのも覚悟していたがラッキーだった。「地球の歩き方」には2時間待つことも少なくないと書いてあり、往時のディズニーランド状態らしい。この美術館で最も有名な作品は、ボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」。その他、「春」とかミケランジェロの「聖家族」などが展示されている。

夕方、フィレンツェのシンボルとも言えるドゥオーモ(大聖堂)を登りに行く。ドゥオーモの丸屋根をクーポラというそうで、世界史の教科書にも出てくるブルネレスキが完成させた。クーポラは辻仁成江國香織の合作小説「冷静と情熱のあいだ」の舞台ともなった。小説は読んでいないが、映画はテレビで見た。階段が500段以上あるといい、これは結構きついが、屋上からの360度の眺めは絶景。映画のスタッフはカメラを担いでこんなところまでよく登ったものである。

ところで、町中の露店でピノキオの操り人形をよく見るなと思ったら、作者のカルロ・ロレンツィーニはフィレンツェの生まれだとか。本場のピノキオはディズニーのとデザインがだいぶ違い、素朴で間延びした感じ。